GNOME 環境を大勢で使うと遅い、または、サーバーの負荷が非常に高くなる
Linux のサーバーに十数台以上の PC から XDMCP で接続して
GNOME デスクトップ環境を使用すると、
Linux サーバー側のパフォーマンスが極端に悪化する場合があります。
このような現象が発生する場合には、以下の対策をご検討ください。
対処方法
RENDER エクステンションを ON に切り替える
ASTEC-X のコントロールパネルの "エクステンション" のパネルの "RENDER" の項目にチェックをして、RENDER エクステンションを有効にしてください。
RENDER エクステンションはフォントの輪郭などを滑らかに表示するための機能です。 Red Hat Linux 標準の GNOME 環境では、X サーバー (ここでは ASTEC-X) が RENDER エクステンションに対応していない場合には、 Linux サーバー側で滑らかにするための処理 (計算) を行いますが、 X サーバーが RENDER エクステンションに対応しているときには、 その処理を X サーバーに任せます したがって、RENDER エクステンションを ON にすることで Linux サーバー 側の負荷を減らす効果が期待できます。 また、データ転送量も減らせることができます。
なめらかな表示をやめる
上記の RENDER エクステンションの設定とは逆に、 最初からなめらかな表示はやめることで軽くしようという発想です。 以下は、Red Hat Linux での設定の例です。
- メニューバーの赤帽ボタン -> 個人設定 -> フォント を選ぶか、 端末エミュレータから、"/usr/bin/gnome-font-properties" を 起動します。 すると、"Font Preferences" というウィンドウが開きます。
- パネルの右下の "詳細(T)..." を押して "レンダリング形式の詳細" とい うパネルを開きます。
- [スムージング:] で、"なし" を選んでください。 "なし" を選んだ時点で、フォントの形が変わるのがわかります。
Nautilus を停止させる
Natilus を停止させる設定については、以下の FAQ のページをご覧ください。
ただし、Nautilus が動作していないと、 「ホーム」や「ごみ箱」などのアイコンはデスクトップ上に表示されなくなり、 背景のクリックで表示されていたメニューの使用もできなくなります。
X のスクリーンを小さくする
GNOME デスクトップは、 画面の表示をビットマップイメージの転送で実現している部分が多いので、 表示する範囲が小さくなると、 それだけ (おそらくほんの少しですが) 軽くなります。 シングルウィンドウモードにして少し小さな X の画面にしてみるという方法も考えられます。
その他の方策
以下の Sun の Web ページでGNOME環境を軽くするアイデアが紹介されています
このページにある具体的なコマンドについては、Solaris 独自のものなので Linux には直接適用できませんがアイデアは活用できるものがあります。