HP-UX 10.x, 11.0 の CDE/VUE での日本語表示
HP-UX 10.x、11.0 の CDE/VUE で日本語表示を行う場合には、次のようなフォントの設定方法があります。
- 代替フォントを使用する
ASTEC-X コントロールパネルの「フォント」パネルで [代替フォント...] ボタンをクリックすると、 代替フォント設定ダイアログが開きます。
"HP-UX" を選択してから [OK] をクリックしてコントロールパネルを終了し、 ASTEC-X を再起動してください。 - フォントをフォントサーバーで供給する
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すでにフォントサーバー /usr/bin/X11/xfs が起動していないか確認しておきます。
"ps -ef | grep xfs" の要領で、プロセスがたちあがっていないか確認していただけば結構です。フォントサーバーがたちあがっていれば 4番に進んでください。 - /etc/rc.config.d/xfs の設定内容を確認します。
このファイル内での設定が RUN_X_FONT_SERVER=0 になっている場合は、root 権限で RUN_X_FONT_SERVER=1 と修正してください。なお、このように設定しておくと、次回ホストをたちあげなおしたときにも、自動的にフォントサーバーが起動します。
- root 権限で、フォントサーバー起動用のシェルスクリプトを実行します。
# /sbin/rc2.d/S620xfs start上記のシェルスクリプトを実行するかわりに、root 権限で /usr/bin/X11/xfs を実行していただいてもかまいませんが、シェルスクリプトを実行した場合には適切なオプションが付加されますので、そちらの方が良いでしょう。
- フォントサーバーを参照するように ASTEC-X の設定を行います。
ASTEC-X コントロールパネルの [フォント] パネルにtcp/ホスト名:7000というエントリを追加します。
これで、CDE/VUE で必要な日本語フォントが参照できます。
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すでにフォントサーバー /usr/bin/X11/xfs が起動していないか確認しておきます。
- HP-VUE/CDE のフォントを ASTEC-X が稼動している PC から、ファイル共有の機構を使って参照する、もしくは、HP-VUE/CDE のフォントを PC 側にコピーする(フォントをコピーする際は、使用権について注意してください)
HP-VUE/CDEのフォントは次のディレクトリに納められています。- /usr/lib/X11/fonts/hp_japanese/100dpi
- /usr/lib/X11/fonts/hp_japanese/75dpi
HP VUEで使われる漢字フォントです。 - /usr/lib/X11/fonts/hp_kana8/
英数字、カタカタのフォントです。 - /usr/lib/X11/fonts/hp_roman8/75dpi
英数字のフォントです。 - /usr/lib/X11/fonts/iso_8859.1/100dpi
- /usr/lib/X11/fonts/iso_8859.1/75dpi
ISO8859-1エンコーディングのフォントです。 英数字、ヨーロッパの言語のためのフォントが含まれています。 - /usr/lib/X11/fonts/misc
さまざまなフォントが含まれています。 - /usr/lib/X11/fonts/misc/iso_8859.2/75dpi
/usr/lib/X11/fonts/misc/iso_8859.5/75dpi
/usr/lib/X11/fonts/misc/iso_8859.7/75dpi
/usr/lib/X11/fonts/misc/iso_8859.9/75dpi
ヨーロッパの言語のためのフォントです。
HP-VUEとCDE環境を切り替える
HP-UXで10.10/10.20でHP-VUEとCDEを切り替えるには、/etc/rc.config.d/desktop ファイルのDESKTOP変数を次のように設定します。
- VUE
DESKTOP=VUE - CDE
DESKTOP=CDE