接続できないときのチェックポイント
期待通り UNIX/Linuxホストに接続できない場合、 いくつかの観点で問題を切り分けてみてください。具体的には、
- UNIX/Linux ホスト側の設定の問題
- PC 側 (Windowsの設定、または、ASTEC-X の設定) の問題
- UNIX/Linux ホストと PC を結ぶネットワークの設定の問題
UNIX/Linux ホスト側の設定の問題
Solaris や HP-UX 等のハードウェアベンダーが提供するUNIX OSの場合
Solaris や HP-UX などのUNIXホスト(ハードウェアベンダーが提供するUNIX OS)では、
多くの場合、UNIX ホスト側の設定の変更をすることなくXDMCP接続、またはrexec接続が可能です。
したがって、これらのUNIXホストに接続できない場合には、
PC側の設定や、ネットワークの設定について、先に確認してみてください。
Linuxの場合
Linuxホストへの接続では、多くの場合、Linuxホスト側の設定変更が必要です。 Linuxホストの設定を変更していない場合は、 各種Linuxホストの設定方法を説明したページをご参考に、設定を切り替えてください。
○名前の逆引きができていないケース
Linuxのホストにうまく接続できない原因として特にお問い合わせが多いものに、 Linuxホスト側でPCの名前解決 (ホスト名からIPアドレスを割り出すこと=正引き、IPアドレスからホスト名を割り出すこと=逆引き)ができないために接続ができないというケースがあります。 Linux では、IPアドレスからホスト名を割り出す、「逆引き」ができないホストは信用できないホストとみなし、 そのようなホストからの接続要求を拒否する場合があるためです。
LinuxでPCの名前解決が正しくできているかどうかを簡単に確認するには、 Linuxホストから PC に対して、 "ping IPアドレス" および、 "ping ホスト名" の両方を実行して、両方のとも適切な応答が得られるかを確認してみてください。
もし、"ping IPアドレス" では応答が得られる のに、"ping ホスト名 "では応答が得られない場合は名前解決の設定ができていません。 Linux ホストの /etc/hosts や DNS に PC のホスト名とIP アドレスを登録してください。
PC 側の問題
ASTEC-Xの利用では、Windowsのネットワーク関連の設定が適切に設定されていることが前提になります。
(Windowsのネットワーク設定とは別に、ASTEC-X が独自にルーティングの制御等を行うことはありません。)
ただし、PC のネットワーク設定については特殊な設定は必要ありません。
WindowsからUNIX/Linuxのホストに対して、ping を実行して適切な応答が得られたり、
telnetでログインできるなどのことが確認できているのであれば、
Windowsのネットワーク設定は特に問題ありません。
○Windowsのソフトウェアファイアウォール
Windows側の問題としてお問い合わせが多いものに、
Windows上のソフトウェア的なファイアウォール機能がユーザーが気付かないうちに有効になっていて接続できないというケースがあります。
Windowsのソフトウェアファイアウォールについて説明しているページを参考に、
Windows上で、アンチウィルスソフト付属のファイアウォール機能が動作していないか、
また、Windows XPをお使いの場合には、Windows XP標準のファイアウォール機能が有効になっていないかを確認してみてください。
ネットワークの設定の問題
ファイアウォールが存在する場合
PCとUNIX/Linuxホストとの間にファイアウォールがある場合には、 通常は接続することができません。 X Window System で使用するポートについては以下のページにまとめてありますので、 ファイアウォールの設定を切り替える場合にはご参考にしてください。
Linux ホスト上や、Windows PC 上で動作している、 ソフトウェア的なファイアウォール機能については以下のページをご参考にしてください。
ネットワーク経路上でIPアドレスの変換が行われている場合
インターネット経由の接続のように、 PCとUNIX/Linuxホストをつなぐネットワーク経路上でIPアドレスの変換が行われている場合は、XDMCPやrexecでの接続はできません。 IPアドレスの変換が行われている場合は、セキュアシェルプロトコルを使った接続をお試しください。