XIO: fatal IO error 232 (相手プロセスによって接続がリセットされました。)
ASTEC-X を使用中に接続が不意に切断され、ログウィンドウにこのメッセージが表示される場合には、ネットワーク環境の問題を確認してください。
エラーメッセージの意味と原因
このエラーメッセージは UNIX/Linux ホスト上の X アプリケーションが出力しており、 「Xサーバ (ここでは ASTEC-X) が動作しているマシンから、TCPのリセットパケット (RSTパケット) が送られてきた」 という意味です。
リセットパケットは、TCPで接続を中断・拒否する際に送られるパケットで、
接続要求を拒絶したり、確立された接続を一方的に切断する際に送られるものです。
また、ASTEC-X が意図的にリセットパケットを送出することはありません。
リセットパケットが送出される可能性としては以下のようなものが考えられます。
- ASTEC-X が動いているWindowsマシンのネットワークスタックが何らかの原因で送出している
- ASTEC-X が動いているWindowsマシンと Xアプリケーションが動いている UNIX/Linux マシンとの間にあるファイアーウォールなどのネットワーク機器が送出している
- ASTEC-Xが異常終了した場合
安定したネットワークでこのメッセージが出ることは考えにくく、 TCP のレベルで回線断が発生している可能性が考えられます。 ASTEC-X の通信が切られる以前の問題として、TCP のレベルで切れているのではないか、という観点で切り分けをしてみてください。
TCPのレベルでの接続断の確認方法
TCP のレベルで切られてしまっているかどうかの確認は、 telnet のように、一旦接続をすると明示的に切断するまで TCP のコネクションを維持しているツールで確認するのががわかりやすいでしょう。 なお、Web ブラウザのように都度接続するようなアプリでは意味がありません。
以下のような調査を行ってみてください。
- telnet でログインした後、しばらくたってもコマンドプロンプトの反応が得られるかを確認する。
- ASTEC-X と telnet の両方で接続先のホストに接続しておいて、 X の接続が切れるような挙動が見られたあとに、 telnet の方の反応はあるかを確認する。
Windows の telnet クライアントの設定
Windows 7 〜 Windows 10 はデフォルトでは telnet が off になっていますので
telnet が設定されていない場合は以下のように設定してください。
Windows のコントロールパネルのプログラム→
「プログラムと機能」項目内の「Windows の機能の有効化または無効化」を選ぶと
[Windows の機能] というパネルが開きます。
その後は、Windows のコマンドツールから telnet を起動してください。