GNOME 環境での Windows の IME 入力
Red Hat Enterprise Linux や CentOS の GNOME 環境では、 Linux ホストのローカルの日本語入力機構からの日本語入力を受け付けるように環境設定されているため、 デフォルト設定のままでは Windows の IME から入力ができません。 Windows の IME から日本語入力を行う場合は、以下のように設定を切り替えてください。
XDMCP で接続して GNOME デスクトップを使用している場合
- root権限で、
/etc/X11/xinit/xinput.d にある
none.conf というファイルを、
同じディレクトリに
astecx.conf というファイル名でコピーします。
# cd /etc/X11/xinit/xinput.d # cp none.conf astecx.conf
- 続いて astecx.confの内容を以下のように書き換えます。
XIM=ASTEC_IMS XIM_PROGRAM=/bin/true XIM_ARGS= SHORT_DESC=ASTEC-X LONG_DESC="ASTEC-X Input Method Server" GTK_IM_MODULE=xim QT_IM_MODULE=xim
root権限が必要な作業はここまでです。
- Windows の IME から入力したいユーザーでログインして、
im-chooser を起動します。
ターミナルからim-chooser とコマンド入力するか、 デスクトップのメニューの "システム" → "設定" → "入力メソッド" (または、"システム" → "設定" → "他の個人設定" → "入力メソッド") と選んで起動します。
- "IM Chooser - 入力メソッド設定ツール" が起動します。
"入力メソッドの機能を有効にする" にチェックがあることを確認して、 "ASTEC-X を使用する" を選びます。
以下のようなダイアログの場合は、 "カスタム入力メソッドを使う" にチェックをして、 この項目の右端の選択欄から "astecx" を選びます。
- [ログアウト] のボタンを押してログアウトするか、 [閉じる]のボタンを押したあとにログアウトしてください。 次回、ログインしたときに、設定が反映されます。
設定を自動的に切り替える
$HOME/.xinput.d/ja_JP や $HOME/.i18n で条件分岐を行うことで、 ASTEC-X からログインした場合と Linux のコンソールに直接ログインした場合とで、 設定を動的に切り替える事ができます。
VSTRING=$(/usr/X11R6/bin/xdpyinfo | grep "vendor string" | cut -f2 -d\:) case "$VSTRING" in *ASTEC*) XIM=ASTEC_IMS GTK_IM_MODULE=xim XIM_PROGRAM="" #gnome-im-settings-daemon > /dev/null ;; *) XIM=htt GTK_IM_MODULE=iiim XIM_PROGRAM=httx #gnome-im-settings-daemon > /dev/null ;; esac
Fedora Core 3 の場合には、 #gnome-im-settings-daemon > /dev/null の行のコメントアウト(#)を外して記述を有効にします。
セキュアシェルで接続して gnome-terminal などを使用する場合
環境変数 XMODIFIERS に '@im=ASTEC_IMS' を設定します。
Bourne shell 系のシェルをお使いの場合は、