青色が黄色に表示される
本来、青色に表示されるべきところが黄色っぽく表示されたり、または、その逆になる場合は、 ASTEC-X のコントロールパネルの [カラー] タブ → [詳細] ボタンで、 "カラー詳細" パネルを開いて、 ImageByteOrder: と BitmapBitOrder:の欄を "LSBFirst" に切り替えてください。
X アプリケーションの内部的な色の指定方法として、メモリ内のアドレスの小さいほうから大きいほうに向かって値を格納することで色を指定する、"LSBFirst" と言う方式と、アドレスの大きいほうから小さいほうにむかって指定する "MSBFirst" という方式があります。
MSBFirst にするか LSBFirst にするかはXサーバー(例えば ASTEC-X)が独自に決めることができます。 X クライアント(UNIXやLinux のアプリケーション)はその指定にそって、 LSBFirst でも MSBFirst でも、内部的に適切に切り替えて色を取り扱うことになっています。これが X Window System での原則です。
ところが、Xクライアントによっては、特定のX サーバーに依存した作りになっているもの、例えば、X サーバーは常に LSBFirst であるという前提で色指定を行うような作りになっている X クライアントがあります。 このような、X クライアントをMSBFirstのXサーバーで表示すると色が変わってしまうと いう現象が起こります。
そこでこのようなアプリケーションに対応するため、ASTEC-X では、MSBFirst と LSBFirstを切り替える機能を実装しました。