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Solaris 用のフォント設定

Solaris の CDE や OpenWindows 付属のツールでは、 ASTEC-X が標準で持っていないSun 独自のフォントを使用するものが多くあります。 CDE や OpenWindows 付属のツールを使う場合には、 以下のいずれか方法で、Sun 独自のフォントを表示させることができます。

代替フォントを使用する
一般ユーザーの方にとっては、最も設定が簡単です。
Sun 独自のフォントをフォントサーバーで供給する
使用するフォントの集中管理が容易です。
NFS プロトコルによるフォントアクセス機能を使って、フォントのあるディレクトリをマウントする
ASTEC-X 自身が、NFSプロトコルを使ったフォントアクセス機能を持っていますので、 NFS クライアントを別途用意していただく必要はありません。

代替フォントの設定

ASTEC-Xのコントロールパネルの「フォント」パネルで [代替フォント...] ボタンをクリックすると、 代替フォント設定ダイアログが開きます。 "Solaris/SunOS" を選択してから [OK] をクリックしてコントロールパネルを終了し、 ASTEC-Xを再起動してください。

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フォントサーバの設定

1. フォントパスを指定する

Solaris の標準のフォントサーバー設定では、 日本語フォントのパスや CDE 用フォントのパスが入っていませんので、 これらを追加する必要があります。

フォントサーバーのフォントパス設定は、 /usr/openwin/lib/X11/fontserver.cfg ファイルの catlogue というエントリでの設定されています。 以下は、Solaris 2.6 の標準の設定です。

catalogue = /usr/openwin/lib/X11/fonts/F3bitmaps/,
/usr/openwin/lib/X11/fonts/Type1/,
/usr/openwin/lib/X11/fonts/Speedo/,
/usr/openwin/lib/X11/fonts/misc/,
/usr/openwin/lib/X11/fonts/75dpi/,
/usr/openwin/lib/X11/fonts/100dpi/

これに、以下のフォントパスを追加して下さい。 各エントリの間は「,(カンマ)」で区切ります。

/usr/openwin/lib/X11/fonts/Xt+,
/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/75dpi,
/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/F3bitmaps, (Solaris 7, 8 では不要です)
/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TTbitmaps

フォントパスの設定を少しでも誤っていると、 フォントサーバーを正常に起動できませんのでご注意ください。

2. フォントサーバーの起動設定

  1. ps -ef コマンドなどで、 フォントサーバー "xfs" のプロセスがすでに起動していないか確認します。 もし、すでにプロセスが存在する場合は、 このプロセスにハングアップシグナルを送って (kill -HUP "xfsのプロセス番号" の実行を行って) プロセスを再起動、設定の再読み込みをさせます。
    # ps -ef | grep xfs
    nobody 721 197 0 11:08:53 ? 0:00 /usr/openwin/bin/xfs
    root 1573 1570 0 15:29:24 pts/6 0:00 grep xfs
    # kill -HUP 721
  2. Solaris では、標準で inetd が自動的にフォントサーバーの起動を行うようになっていますが、念のため、以下のように確認しておきます。 fsadmin コマンドの結果を見て、フォントサーバーの起動が自動的に行なわれるか確認します。
    fsadmin コマンドをオプション無しで実行して、以下のように表示されるときは、フォントサーバーが自動的に起動する設定になっています。
    # /usr/openwin/bin/fsadmin
    fsadmin: font server is enabled to start from inetd
    "font server is disabled to ..." と表示される場合は、
    # /usr/openwin/bin/fsadmin -e
    を実行して、自動的にフォントサーバーを起動するように設定を変更してください。
    fsadmin のオプション
    fsadmin -e 動作可能。
    inetd がフォントサーバを自動的に起動するよう定義します。
    fsadmin -d 動作不可能。
    inetd がフォントサーバを自動的に起動しないよう定義します。

3. ASTEC-X でフォントサーバーを参照する

ASTEC-X側 でこのフォントサーバーを参照するようにします。 ASTEC-X のコントロールパネルを起動し、 [フォント] パネルの "フォントパス:" 先頭に

tcp/ホスト名:7100

というエントリを追加します。

以上の設定が終わったら、ASTEC-X を再起動して下さい。

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NFS によるフォントアクセス

ASTEC-X 自体が NFS によるアクセスの機能を持っています。 上記のフォントサーバー設定での catalogue = ... 以下で設定したディレクトリと同じディレクトリを NFS を使ってアクセスすればよいことになります。 具体的には、下記のディレクトリを NFS でアクセスします。

/usr/openwin/lib/X11/fonts/F3bitmaps/,
/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/75dpi,
/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/F3bitmaps,(Solaris 7, 8 では不要です)
/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TTbitmaps

1. フォントディレクトリのエクスポート

まず最初にUNIX ホストにあるフォントディレクトリに NFS プロトコルでアクセスできるようにエクスポート(公開)します。

  1. UNIX ホストに root でログインします。
  2. NFS デーモンが立ち上っているか確認します。
    # ps -ef | grep nfsd
    root 354 1 0 3月 24 ? 0:10 /usr/lib/nfs/nfsd -a 16

    以上のように表示されれば NFS デーモンが立ち上っています。 NFS デーモンが立ち上っていない場合は、別途起動してください。

  3. 現在、マウント可能になっているディレクトリを、share コマンドで確認します。

    例えば、以下のように表示されたら、/export/home ディレクトリがマウント可能になっていることになります。

    # /usr/sbin/share
    - /export/home rw "home dirs"
  4. share コマンドを使って、 フォントが置かれているディレクトリをマウント可能にします。

    上記、4つのフォントファイルを、他のマシンから参照するためには、/usr/openwin/lib 以下のディレクトリが他のマシンから NFS マウントできるように設定すれば良いことになります。以下のように share コマンドを実行します。

    # /usr/sbin/share -F nfs -o ro /usr/openwin/lib/

    "-F nfs" は NFS でマウントできるようにするオプションです。
    "-o ro" はリードオンリーでのマウントのみ可能というオプションです。

    /usr/openwin/ 以下のディレクトリは、標準では一般ユーザーは書き込めないので、リードオンリーのオプションを付ける意味はあまりありませんが、セキュリティ管理はできるかぎりタイトにしたいという場合などには、-o ro を付けたほうがよいでしょう。

  5. 設定が有効になっているか確認します。

    例えば、以下のように表示されれば、/usr/openwin/lib 以下が、リードオンリーでマウント可能になっていることがわかります。

    # /usr/sbin/share
    - /export/home rw "home dirs"
    - /usr/openwin/lib ro ""
  6. 上記の設定は、UNIX ホストを再起動したときには解除されます。次回ホストを起動したときに、同様の設定を自動的に行うには上記の share -F nfs .... 以下の内容を /etc/dfs/dfstab ファイルに記述してください。

    dfstab の例

    # place share(1M) commands here for automatic execution
    # on entering init state 3.
    #
    # share [-F fstype] [ -o options] [-d "<text>"] <pathname> [resource]
    # .e.g,
    # share -F nfs -o rw=engineering -d "home dirs" /export/home2
    share -F nfs -d "home dirs" /export/home
    share -F nfs -o ro /usr/openwin/lib

以上で、UNIX ホスト側の設定は完了です。

2. ASTEC-X の設定

NFS プロトコルでアクセスするには、ASTEC-X のコントロールパネルを起動し [フォント] パネルのフォントパスに以下のエントリを追加します。

nfs/ホスト名:フォントディレクトリ名

具体的には例えばこのようになります。

C:\Program Files\ASTECX\misc
C:\Program Files\ASTECX\75dpi
C:\Program Files\ASTECX\100DPI
C:\Program Files\ASTECX\Speedo
C:\Program Files\ASTECX\Type1
nfs/hostname:/usr/openwin/lib/X11/fonts/F3bitmaps
nfs/hostname:/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/75dpi
nfs/hostname:/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/F3bitmaps(Solaris 7, 8 では不要です)
nfs/hostname:/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TTbitmaps
/built-in-ttf

以上の設定が終わったら、ASTEC-X を再起動してください。

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OpenWindows/CDE のフォントが納められているディレクトリ

OpenWindows/CDEのフォントは次のディレクトリに納められています。

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