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SunワークステーションのOpenWindows環境

Sunワークステーションおよびその互換機でOpenWindowsを使う場合について説明します。 以下のOSおよびOpenWindowsのバージョンについて説明します。

SunOS 4.1.3-JLE1.1.3 日本語OpenWindows 2.0.1D
日本語Solaris 2.3 日本語OpenWindows 3.3
日本語Solaris 2.4 日本語OpenWindows 3.4

日本語OpenWindowsバージョン2.0.1Dは、 SunOS4.1.3-JLE1.1.3(日本語Solaris1.1)用のOpenWindowsです。 日本語OpenWindowsバージョン3.xは日本語Solaris2.xに対応しています。

以下日本語OpenWindows 2.0.1Dを「バージョン2.0.1D」、 日本語OpenWindows3.3および3.4を「バージョン3.3」および 「バージョン3.4」と表記します。バージョン3.3およびバージョン3.4の両方を示すときは、 「バージョン3.x」と表記します。

ウィンドウモード

OpenWindowsのアプリケーションは、 ウィンドウマネージャolwmの管理下で動作するように設計されています。 ASTEC-Xのマルチウィンドウモードが持つウィンドウマネージャの機能はolwmの機能と異なるため、 マルチウィンドウモードでOpenWindowsアプリケーションを動作させると、 ウィンドウの操作ができないなどの問題が発生します。

OpenWindowsのアプリケーションを使うときは、UNIXホストのolwmを使うことを推奨します。

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XDMCP

バージョン2.0.1Dにはxdmは含まれません。 バージョン3.xにはxdmが付属しています。 付属のxdmを起動するとASTEC-XのXDMCP機能でログインできるようになります。 xdmの設定などについてはOS付属のマニュアルを参照してください。

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文字列のコピーアンドペースト

XからWindowsへの文字列のコピーは、 コピーする範囲を指定した後にコントロールメニューの[Xからコピー]で行います。 XからWindowsに自動的に文字列をコピーすることはできません。

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日本語入力

バージョン2.0.1D以前の日本語OpenWindowsは、 ASTEC-Xがサポートしているどの日本語入力プロトコルにも対応していないため、 WindowsのIMEを使った日本語入力を行うことはできません。

バージョン3.xの日本語OpenWindowsはXimpプロトコルに対応しており、 テキストエディタなどにIMEを使って日本語を入力できます。

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フォント

OpenWindows付属のアプリケーションには、 表示のためにSolaris固有のフォントを必要とするものが多くあります。 このようなアプリケーションを表示する場合には、 ASTEC-X付属の代替フォントで、Solaris固有のフォントを代替します。 コントロールパネルの[フォント]タブ→[代替フォント...]で「Solaris/SunOS」を選択してください。

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バージョン3.3のテキストエディター

バージョン3.3の「テキストエディター」では、 ほとんどの英小文字が入力できず、 メニューのショートカットキーを押したのと同じ結果になります。 これは、ASTEC-Xでは左Metaキー (Sunのキーボードでは菱形マークのキーです) が存在しないために発生する問題であると思われます。

実際のキーが存在しないキーコードに左Metaキーのキーシムを登録すると、 文字の入力は正常になります。具体的には次のコマンドを実行してください。

xmodmap -e 'keycode 254 = Meta_L'

メニューのショートカットを使うときは、 いずれかのキーに左Metaキーを割り当てます。 例えばAX日本語キーボードや OADG 106日本語キーボードの[無変換]キーを左Metaキーにする場合は、 次のコマンドを順に実行してください。

xmodmap -e 'keysym Muhenkan = Meta_L' xmodmap -e 'add mod1 = Meta_L'

なおバージョン2.0.1Dび3.4の「テキストエディター」では、 この問題は発生しません。

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その他の制限事項

イメージツールが異常終了する

バージョン3.xの「イメージツール」でイメージを表示しようとした場合、 イメージツールが異常終了します。 これは次のフォントの内容がASTEC-XとOpenWindowsで異なるためです。

-sun-open look cursor-----12-120-75-75-p-160-sunolcursor-1

コマンドツールで入力ができなくなる

バージョン3.xの「コマンドツール」でIMEを使った日本語入力を行うと、 キーボードの種類によってはマウスカーソルが「バス停」マークになり、 入力を受け付けなくなります。 これを避けるためには「コマンドツール」で次のようなコマンドを実行してください (以下は標準のcshを使っている場合の例です)。

stty intr ^c quit ^\\ start ^q stop ^s susp ^z dsusp ^y eof ^d

XView の警告

バージョン3.xでは、 アプリケーションの起動時に以下のメッセージが出力されることがあります。

XView warning: 要求された入力方式のスタイルはサポートしていません
(Server パッケージ)

次のリソースを設定すると、その場変換での日本語入力が可能となり、 上記のワーニングメッセージも出ません。

OpenWindows.ImPreeditStyle: overTheSpot
OpenWindows.ImStatusStyle: imDisplaysInClient

olwmのメニュー

バージョン3.xのolwmのメニューで、 「プロパティ...」と「ワークステーション情報...」の各メニュー項目は実行できません。

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