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グラフィックドライバの不具合のために ASTEC-X がフリーズする。または、起動できない

Windows に設定されているグラフィックドライバの不具合のために、 ASTEC-X が起動できなかったり、 動作中の ASTEC-X が不意に Windows ごとフリーズするなどの現象が発生する場合があります。

具体的なエラーメッセージが出ている場合以外にも、 以下のような現象が発生する場合には、 グラフィックドライバの不具合に当たっている場合があります。 特に、nVidia 製のドライバで、 OpenGL関連のドライバのバグに当たってしまうケースの報告が寄せられています。

グラフィックドライバの不具合が疑われる場合には、

などの対処を行ってみてください。

対処方法

ビデオドライバのバージョンアップを行う

グラフィックカードメーカーの Web サイトから最新版のドライバを入手したり、 Windows Update を利用して新しいドライバの入手を試みてください。

グラフィックドライバのアクセラレーションを無効にする

ドライバにもよりますが、 もし「ハードウェアアクセラレータ」に関する設定が行える場合は、 アクセラレーションのレベルを OFFにしたり、 パフォーマンスを最低にしてみてください。
「ハードウェアアクセラレータ」の設定を切り替えるには以下のようにします。

  1. Windows の壁紙のところで右クリックをして、 表示されるメニューから "プロパティ" を選び、 "画面のプロパティ" というパネルを開きます。
  2. "画面のプロパティ" パネルの [設定] タブを開いて、 右下の [詳細設定] ボタンを押すと、タイトルバーに 「プラグ アンド プレイ モニタと〜」と書かれたパネルが開きます。
  3. その中の [トラブルシューティング] のタブを開きます。 ここで、ハードウェアアクセラレータの設定を行ってください。

画面のプロパティの詳細設定画面

GLX エクステンションを無効にする、または MesaGL に切り替える

特に、nVidia のグラフィックカードで、 OpenGL 関連機能のバグにあたって ASTEC-X が起動できないという報告がいくつかございました。 もし、お使いの X アプリケーションが OpenGL を必要としない場合は、 GLX エクステンションを無効にするか、 GLX エクステンションのオプションを "MesaGL を使用する" に切り替えて試してみてください。

GLX エクステンションを切り替えるには、 ASTEC-X のコントロールパネルの "エクステンション" のパネルの "GLX" のチェックをはずしたり、 "WinGLを使用する" から、"MesaGLを使用する" に切り替えます。

ASTEC-Xでよくグラフィックカードのバグに遭遇する理由

ASTEC-Xの描画では、見ためは通常のWindowsアプリケーションと同じように文字列を書いたり線を書いたりしていますが、 必ずしも、単純にWindowsの文字列描画APIや線分描画APIを使っているわけではありません。
ASTEC-XはXの規約に従った描画を行いますが、 Windowsの描画機能はあまりXの規約とマッチしていないうえに、 できる限り高速に描画する必要があるため、 ASTEC-Xの場合、WindowsのAPIを複雑に組み合わせて使っています。
この結果、Xアプリケーションは普通に描画しているだけなのに、 めったに使われないパラメータの組み合わせで Windows API が使われることになり、 ディスプレイドライバの不具合が顕在化することがあります。

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