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xtermやhptermを起動すると、「日本語入力を行うためには、使用したい入力サーバーを〜」 というエラーダイアログが表示される。

rexecやセキュアシェルプロトコルでHP-UX のホストに接続してxtermやhptermを起動すると、以下のエラーダイアログが表示される場合があります。

エラーの原因

環境変数 XMODIFIERS が設定されていない状態で、HP-UX付属のxtermやhptermを起動すると、このエラーメッセージが表示されます。
xtermやhptermの実行時には必ずしも環境変数 XMODIFIERS を設定しておく必要はないのですが、 HP-UX付属のxtermやhptermでは、 起動時に環境変数XMODIFIERSが設定されているかどうかをあらかじめ確認し、 もし設定されていない場合にはこのエラーメッセージを出すという仕様になっているようです。

対処方法

このエラーメッセージが出ることによる実害はありませんので、 そのままにしておいても差し支えありません。
もし、メッセージがわずらわしい場合には、環境変数 XMODIFIERS に @im=_XIMP_ja_JP#ASTEC_IMS.0 を設定してください。

HP-UXのホストに接続後にコマンドラインから設定する場合は以下のようにします。

$ XMODIFIERS=@im=_XIMP_ja_JP#ASTEC_IMS.0
$ export XMODIFIERS

ASTEC-Xでの接続直後から、環境変数 XMODIFIERS を設定させたい場合は、 コントロールパネルの "rexec" や "セキュアシェル" の "コマンド" 欄に、 以下のように記述して、xterm や hpterm を起動します。

env XMODIFIERS=@im=_XIMP_ja_JP#ASTEC_IMS.0 /usr/bin/X11/xterm -display %d

hpterm に Windows の IME から日本語入力を行う場合

環境変数 XMODIFIERS に @im=_XIMP_ja_JP#ASTEC_IMS.0 が設定してあり、X のリソース設定に、 *userFont: -dt-interface user-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*: の設定がある状態で hpterm を起動すると、 起動されたhptermにはWindowsのIMEから日本語入力ができます。

Xのリソース設定を行うには、あらかじめホームディレクトリの .Xdefaultsに

*userFont: -dt-interface user-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*:

という一行を追加しておいて、ASTEC-Xで接続するのが簡単です。

または、すでに hpterm が起動している状態でリソース設定をする場合には、 コマンドラインから

$ xrdb -merge
*userFont: -dt-interface user-medium-r-normal-m*-*-*-*-*-*-*-*-*:
^D (Ctrlと"d"を押してください)
$

と入力したあと、あらたに hpterm を起動してください。

なお、xtermは日本語化 (2バイトコード化) されていないので、 xtermに日本語表示や日本語入力を行うことはできません。

環境変数 XMODIFIERS について

環境変数 XMODIFIERS は、Xクライアント (UNIX アプリケーション) が、 どのインプットメソッド (キーボードからの入力を文字に変換する機構) と通信をするのかを指定する環境変数です。
インプットメソッドとは、日本語など、キーボードから直接入力できない言語を入力するためのソフトウェアです。
もし、Xクライアントがインプットメソッドと通信できるものであれば、 XMODIFIERSを適切に設定することにより、ASTEC-Xを通じて WindowsのIMEからUNIXアプリケーションに日本語入力ができるようになります。 なお、xtermは日本語化 (2バイトコード化) されていないので、 xtermに日本語表示や日本語入力を行うことはできません。

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