エラー: XDMCP fatal error: Session declined Maximum number of open sessions from your host reached

エラーの原因

このエラーメッセージは、GNOME 付属のディスプレイマネージャ "gdm" が動作しているホストに XDMCP 接続したときに表示される場合があります。
メッセージの内容は、 「あなたの端末からのアクセス (from your host reached)は、 セッション数の最大値を超えたので、接続要求が拒否されました。」 と言う意味です。
したがって、本来は 1台の PC から、同一の UNIX/Linux ホストに対して複数の XDMCP 接続を試みて、同時接続数の制限を超えた時点で初めて表示されるはずのメッセージですが、 なんらかの障害により、1つ目の接続を行っただけでも表示される場合があります。
同時接続数の制限に達していないのにこのエラーメッセージが発生する場合は、 以下の原因が考えられます。

すでに終了しているセッションを、まだアクティブであるとリモートホスト側が誤認している

この場合は、gdm のリセットを行ってください。

UNIX/Linuxホスト側でPCの名前解決に失敗している場合

稀なケースですが、Linux ホスト側で、XDMCP による接続の要求をしてきた PC の名前解決 (ホスト名と IP アドレスの対応付け) ができない場合にもこのエラーメッセージが出る場合があります。

対処方法

gdm のリセットをする

Linuxホストを再起動するか、または、

# kill -HUP `cat /var/run/gdm.pid`

と実行して、gdm をリセットしてください。

なお、`cat /var/run/gdm.pid` の前後の括弧はシングルクォートではなく、 いわゆる逆シングルクォート (106キーボードでは、Shift+@) です。 ご注意ください。

UNIX/Linuxホスト側でPCの名前解決に失敗している場合

UNIX/Linuxホストの /etc/hosts に記述されているホスト名とIPアドレスの対応や、DNS の設定を確認してください。
名前解決が正しく行われているかどうかを簡単に確認するには、 Linuxホスト上で、 PCに対して、 "ping IPアドレス" および "ping ホスト名" のコマンドを実行して両方とも正しく応答が得られるかを確認してみてください。 もし、 "ping IPアドレス" では応答が得られるのに、 "ping ホスト名" では応答が得られない場合には、名前解決に失敗しています。

同時接続数の上限値を変更する方法

1台の PC で ASTEC-X を複数起動して、同一のホストに複数の XDMCP 接続を行う必要がある場合には、以下のようにして同時接続数の上限値を変更してください。

設定ファイルを直接修正する場合

/etc/gdm/custom.conf の [xdmcp] セクションに、 "DisplaysPerHost=上限値"と言う行を追加してください。
設定を変更したあとは、上述の方法で gdm のリセットを行ってください。

以下は、上限を 5と設定している例です。

[xdmcp]
Enable=True
DisplaysPerHost=5
　：

GUI で設定する場合

Red Hat Enterprise Linux 5 以前に付属している gdm の場合は、 以下のようにして GUI で同時接続数の上限を変更できます。

1. コンソールからログインして、メニューパネルの「赤い帽子」のアイコンのメニューから、「システム設定」→「ログイン画面」を起動して下さい。 または、ターミナルから、/usr/bin/gdmsetup を起動してください。
   root のパスワードを入力すると、「GDM設定」というウィンドウが起動 します。
2. 「XDMCP」 のタブのパネルで、"ホストあたりのディスプレイ数" という項目で同時接続数の上限の値を設定できます。
   

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